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国立療養所 多磨全生園

国立療養所 多磨全生園
所在地
東京都東村山市青葉町4-1-1
薬剤部(科)ホームページ
なし
病院概要
 多磨全生園は東村山市の東北端、狭山丘陵の東外れに位置し、多彩な樹木林に包まれた静かな自然環境の中にある、全国で13施設存在する国立ハンセン病療養所の一つです。園内は閉鎖空間の様に思われがちですが、一歩外に出ると交通量も多く、園内外周道は市民の散歩コースとして広く利用されています。
 ハンセン病は主に皮膚や末梢神経等が侵され筋肉の萎縮、四肢等の変形、視覚の喪失等の後遺症による障害を残す場合があります。かつては治療法のない感染症として扱われた時代もあり、わが国でも長期間にわたり法律による隔離政策がとられていました。整容的に目立ちやすい症状が現れることからハンセン病患者さんは、偏見と差別の中で多大な苦痛と苦難を強いられてきましたが、現在ではらい菌が感染しても発症に至ることはまれであり、抗菌薬治療をおこなうことで、ほぼ確実に治癒する病気となっています。
 ハンセン療養所では入所者個人の生活の場が施設内に確保されています。状態によって病棟への移動あるいは入室・転寮という形式をとっており、ハンセン病後遺症、合併症、その他身体の不定愁訴に対応して診療等がおこなわれています。また、ハンセン病の患者であった方々、家族等に対する偏見と差別のない社会の実現に向けた取り組みが求められていることもあり、当施設敷地内に併設されている国立ハンセン病資料館では日々、ハンセン病の啓発活動に努めています。
薬剤部概要
 薬剤科では令和3年度実績で月の処方せん発行枚数が1100枚、注射処方せん発行枚数が140枚程度、これを常勤薬剤師3名と非常勤薬剤師1名、薬剤助手1名で取り扱っています。抗がん剤の調製や薬剤管理指導はおこなっていません。採用品目は年々、入所者が減少傾向にあることから700品目弱と通常の施設に比べると、かなり集約されていますが、後発医薬品への切り替えや口腔内崩壊錠への切り替えを積極的におこなっているところです。
 また、2020年7月より入所者全ての方に「お薬手帳」を配布し、処方ごとにシールを発行し、手帳に貼付しています。これにより全ての診療科の処方が時系列で容易に確認することが可能となり、さらに最初のページには個人ごとの禁忌薬情報が貼付してあるため委託先への処方情報共有にも役立てることができます。当施設では電子カルテもオーダリングシステムも未導入であるため禁忌薬等の情報メンテナンスは全て薬剤科にておこなっています。
 尚、見学につきましては、当施設は高齢者施設ですので、入所者への感染防止のため当面の間、園内見学および入所者地区への立ち入りの自粛をお願いしています。詳細につきましては、多磨全生園ホームページよりご確認ください。
研修施設(薬剤師関連)
なし
施設・薬剤部写真

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