新任薬剤師研修会に参加して(1)
横浜医療センター 薬剤科
松平 有希(出身大学:日本薬科大学(平成24年))
興味のある分野:循環器疾患、内分泌疾患
私は、平成24年4月より国立病院機構横浜医療センターで薬剤師として採用になりました。病院薬剤師として働き始め2か月というやっと業務に慣れてきたこの時期に第16回新任薬剤師研修会に参加させていただきました。
研修内容は「病院薬剤師としての自覚」、「チーム医療とは」、「安全ながん薬物療法とは」「医療安全とは」、「3年目薬剤師からの提言」という5項目について薬剤師の先生方の講義を伺い、その後「糖尿病」というテーマを題目にグループディスカッションを行いました。
「病院薬剤師としての自覚」、「医療安全とは」、「3年目薬剤師からの提言」では、病院薬剤師としての姿勢や心構えや医薬品関連事故防止における取り組みなどについて学びました。薬剤師の先生方のアドバイスや経験談も聞けてとても勉強になりました。
「チーム医療とは」では、チーム医療における薬剤師に必要なものは知識・技能・態度(高い専門性)+コミュニケーション能力であることを学びました。6月から先輩薬剤師に付いて病棟業務を担当させていただくようになり思った以上にチーム医療の大切さを痛感しました。それと同時に医師や看護師に薬剤について質問されたときにすぐに答えられず自分の知識の無さを痛感しもっと勉強しなければならないと思いました。また、患者さんの病状把握も医師や看護師に比べて理解が不十分だと反省しました。今回の講義で学んだことを生かしこれからも研鑽を積んでチーム医療に貢献していけたらと思います。
「安全ながん薬物療法とは」では、抗がん剤の作用機序、レジメン等について学びました。私は、抗がん剤の分野は知識が少ないのでこれからもっと積極的に勉強していきたいと思いました。 グループディスカッションの内容はインスリンの初回指導についてでした。6月から糖尿病患者さんの指導をすることになっていたのでとてもいい勉強になりました。
実際にインスリン指導に使用する練習用のキットを使い説明書を見ながら自分達でインスリンの打ち方を確認しました。そして、同じ班の人達とどんな点に注意して初回指導していけばいいのか話し合いました。話し合いの結果、インスリンの自己注射は注意しなければならないことがたくさんありますが、その注意事項をすべて一度に伝えるとなると患者さんも混乱してしまうと思うので初回指導では主に手技について詳しく説明していこうという話になりました。
今後インスリンの初回指導を実際の患者さんでさせていただくことがあった時に、何を伝えればいいかなど、この研修できちんと考えて頭の中で何を説明したらいいのかイメージが出来ていたので戸惑うことなくインスリン指導を行うことが出来ると思います。
また他の人の意見を聞けたことによって自分では気づかなかった注意点を理解することができました。
現在インスリンの初回指導はまだ1人ではしていませんが、インスリンの自己注射をすでにしている患者さんの手技等を確認する際にこの研修で注意しなければならない点を話し合ったおかげでスムーズに確認することができ、実際の現場でもとても役に立ちました。
また、今回の研修会で他施設の薬剤師の方と情報交換出来たことも大きな刺激になりました。
最後になりましたが、本研修を企画・運営してくださった先生方、ご講演いただいた先生方、研修に参加させてくださった横浜医療センターの先生方に厚く御礼申し上げます。