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新任薬剤師研修会に参加して(2)

東京医療センター 薬剤科
今野 まつみ(出身大学:京都薬科大学(平成21年))

 本年度より東京医療センターで採用になりました今野まつみです。6月に参加させて頂いた新任薬剤師研修会は心に残る出会いと想いを経験することができました。

働き始めて間もない頃に新任薬剤師研修会の案内のメールが届きました。研修会のプログラムには議題と講演者の氏名が記されていました。その中には関信ブロック事務所の新採用者研修会でお世話になった前田先生を始め、会長や他施設の長たる方々のお名前が並んでおり、どんなお話が聞けるのかと期待で胸をふくらませていました。またグループディスカッションのテーマが発表されていました。それは一言、「糖尿病」とだけ記載されていました。どんなディスカッションをやるのだろうと想像しながら、負けず嫌いな私は少しだけ糖尿病について勉強しました。

 当日、会場には多くの人が集まっており、新採用者研修会で知り合った顔ぶれも多くいました。会場全体を眺めながら、同期と呼べる人がこんなにたくさんいることに心強さを感じました。

 研修会の前半はスライドを使用した講義が行われ、病院薬剤師としての自覚、チーム医療とは、安全ながん薬物療法とは、医療安全とは、3,4年目薬剤師からの提言、未来の薬剤師像について聴講しました。薬剤師としてだけでなく人生の先輩でもある方々の考えやアドバイスを聴くことができ、これからの働き方を考えるよいきっかけとなりました。

 そして後半はグループディスカッションです。課題はインスリンの服薬指導でした。糖尿病の疫学あたりを調べていた私の読みは見事に外れ、自分の鈍さを痛感しました。流れで発表者になってしまった私は、東京医療センターの恥にならないように必死に発表練習しました。それでもグループ内で行った発表の予行練習で、20個ぐらいアドバイスを受けました。私の知らない知識がポンポンでてきて、みんなすごいなと感心していました。本番の発表が滞りなく終えられたのもグループのメンバーのおかげです。みなさんありがとうございます。

 今回の研修で得られた一番の収穫は、自分が恵まれた環境にいると実感できたことです。上には尊敬できる先生方がおり、横には頼りになり、かつ飲み会では一緒に楽しめる同期がたくさんいます。東京医療センターには専門性をもった先生がたくさんいて、整形外科でわからないことがあればこの先生に、糖尿病についてはあの先生に、白血病はその先生に質問すれば教えて頂けます。なんて恵まれているのだろうと思います。今、私は周りの人たちに支えられて働いています。このことに感謝し、できるだけ吸収していこうと思います。そして何年後かには新人薬剤師に教える立場になり、恩返ししていきたいです。

 最後になりましたが、本研修を企画・運営して下さった関信地区国立病院薬剤師会役員の先生方、御講演頂きました先生方、及び私を支えてくれるすべての人に厚くお礼申し上げます。

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